【新聞ウォッチ】マツダ好決算で1株1円復配 小飼社長「次は構造改革で苦労した社員に報いたい」

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マツダ 小飼社長
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年2月6日付

●東京海上未払い12万件か、車保険の一部、05年把握、対応せず(読売・1面)

●三菱自再生へ道筋、社長に相川氏、生え抜き起用、商品力強化へ(読売・11面)

●ベア広がり焦点 大手に前向き姿勢も(朝日・1面)

●ホンダ、インドに新工場、二輪市場奪還目指す(朝日・10面)

●三菱自、過去最高益、4~12月期円安・コスト減寄与(産経・10面)

●豊田通商、中国で自動車解体リサイクル(産経・10面)

●ガソリン価格9週ぶり下落(東京・7面)

●戦略車投入、インドから、日産60万台、ホンダも追随、アフリカ・中東の試金石(日経・3面)

●日産、営業益1割増、4~12月、販促費かさみ回復遅れ (日経・9面)

●タイの販売、下方修正、三菱自とマツダ 政情不安で需要減(日経・9面)

●マツダ、純利益1100億円、今期3.2倍、過去最高で4期ぶり復配(日経・15面)

ひとくちコメント

たかが1円、されど1円---。消費増税を前に造幣局の広島支局が1円硬貨の製造を開始するなど、久々に1円玉が話題になっているが、同じ1円でもマツダが2014年3月期の連結決算で営業利益が1800億円と過去最高になる見通しで、これまで無配とされていた今期の年間配当計画を1株当たり1円と決めた。2010年3月期以来、4期ぶりの復配となる。

きょうの日経など各紙が「マツダ、過去最高で4期ぶり復配」などと取り上げている。決算会見に出席した小飼雅道社長は「株主への復配は最重要課題として取り組んできた。最低限の還元だが、今後は安定配当の実現と着実な向上に努めたい」と語った。

大手自動車メーカーの中では、現時点で「無配」は三菱自動車とマツダの2社。優先株の処理にめどがついた三菱自動車も16年ぶりに普通株の復配を計画しているが、それよりも先にマツダが具体的な配当金を決定した。株主の評価はわずか1円でもマツダの存在感が高まる。

また、小飼社長は「株主のほかに、もう1つはこれまで構造改革に取り組んできた社員の苦労に対して最大に報いたい」と述べ、賃上げについても「政府の方針と経済発展の要請は当然理解しており、企業の体力を考慮してバランスをとりながら最終的には労使の場で対応したい」と前向きな姿勢を示した。

「春は名のみの風の冷たさや」と、早春賦は始まるが、昨日今日の天候とは逆に寒波は去り、マツダにもようやく春が訪れたようだ。

《福田俊之》

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