入国拒否問題でアンワル氏に謝罪、笹川平和財団会長

エマージング・マーケット 東南アジア

アンワル・イブラヒム元副首相の日本入国拒否事件を受け、アンワル氏が参加するはずだったセミナーの主催者である笹川平和財団の羽生次郎 会長がマレーシアを訪問。10日にアンワル氏と会見し、記者会見でアンワル氏に陳謝した。

羽生氏は「我々がホストであり、ゲストに対する責任がある」「アンワル氏が不快な状況にあったことについての責任がある」などと、道義的な面での謝罪理由を説明。日本の関係当局の措置やその経緯に関する説明については完全には納得していないとし、もし手続き上にミスがあることが発覚すれば日本政府としてもアンワル氏に謝罪する必要があると述べた。

一方、会見に同席したアンワル氏は「済んだ話。今は前進する時だ」と鷹揚に構えてみせた上で、2月下旬に同財団が予定している別のセミナーのゲストに招待されたことを明らかにし、応じる考えを示した。

日本外務省や入国管理局は規則に則ってアンワル氏から特別入国許可があれば応じることができたが、申請がなかったため不許可にせざるを得なかったと説明しており、入国拒否は特別許可が不要だと軽率に判断したアンワル氏側のミスであるのは濃厚。今回の笹川平和財団の訪馬は、主催者である同財団が責任を被ることで面目丸つぶれのアンワル氏を救おうとしたものとみられる。

1月19日に起きたアンワル氏の入国拒否を受けて、同氏の過激な支持者が同月21日に在マレーシア日本大使館前で国旗を燃やすなどの過激な抗議活動を行っていた。

伊藤 祐介

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