JR西日本の真鍋精志社長は、同社の中期経営計画に盛り込んだ豪華列車について、2017年春の運行開始を目指す意向を示した。2月13日に行われた定例社長会見で明らかにした。
同社は観光列車開発グループを営業本部内に立ち上げ、中期経営計画の策定に携わった倉重雅彦担当課長がプロジェクト全体を統括する。豪華列車の運行が想定されている日本海側では、倉重課長と同様に中期経営計画の策定に関わった松江支店の内山興支店長が観光素材の掘り下げやネットワーク作りを担当する。豪華列車で使用する車両の設計はこれからで、6月頃までに設計に協力するデザイナーを発表する方針だ。
JR各社は列車自体を観光資源と位置づけた豪華列車の導入や検討を進めており、JR九州が2013年10月から豪華寝台列車『ななつ星in九州』の運行を開始。JR東日本も「クルーズトレイン」と題した豪華列車を2016年春以降に運行する予定だ。JR西日本は2013年3月に発表した「JR西日本グループ 中期経営計画2017」で、「新たな豪華列車」の導入により地域と一体となった観光振興の推進を図る方針を示していた。