【デリーモーターショー14】テラモーターズ、インド進出…徳重社長「EVの市場ポテンシャルは高い」

モーターサイクル 企業動向
テラモーターズブース(デリーモーターショー14)
テラモーターズブース(デリーモーターショー14) 全 22 枚 拡大写真

2月5~11日にインド・グレーターノイダで開催された「第12回オートエキスポ2014」(デリーモーターショー14)。電動ビークルベンチャーのテラモーターズが3台のEVを公開した。

ブースに置かれたのは、日本で発売中のスクーター『A4000i』のほか、スポーツタイプの『極』(きわみ)、リキシャーの『T4』という3台。いずれも2014年中の発売を予定している。セリングポイントは「Made in Japan」だ。

同社は巨大なモーターサイクル市場を持つインドを最重要マーケットと位置づけ、年間1万台の販売を目指している。徳重徹社長は「インドではガソリン価格が高く、燃費を気にするカスタマーが多い。EVの市場ポテンシャルは高い」と説明。

「しかしアジアの中小メーカーが作った粗悪な製品も多く、これらはトラブルが多発してEVのイメージがなかなか向上しない原因になっている。そうしたネガティブなイメージを刷新したいのです」と語る。このため高品質であることが重要と考え、当面は日本で製造、輸出することになっている。

なお極(きわみ)は出力10kWのモーターを搭載して最高速度160km/h、航続距離は200km。スリムな車体を持つが、インドのハードな路面状況にも耐えうるサスペンションを備える。

いっぽうT4は最高速度40km/hで航続距離はおよそ80km。通常は鉛、オプションでリチウムイオン電池を選択でき、1~2時間で80%の急速充電が可能。車体重量は350kgで、20°の登坂能力を持つ。

たしかにデリー市内ではオートリキシャーに混じって、簡素なパイプフレームに鉛バッテリーを搭載した素朴な3輪EVをしばしば見かけた。「市場ポテンシャルは高い」という言葉には納得できる。価格は未公表だが、インドでの健闘に期待したい。

《古庄 速人》

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