3月4日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー14。ドイツの高級車メーカー、BMWのブースでは、『2シリーズ アクティブ ツアラー』が注目を集めた。
2シリーズ アクティブ ツアラーが注目を集めた理由は、主に2点。それは、BMWブランド初のFF駆動車という点と、ブランド初のMPVという点だ。
BMWといえば、入門車の『1シリーズ』から、最上級サルーンの『7シリーズ』まで、駆動方式はFRを基本としてきた。しかしここにきて、FF駆動を初採用。コンパクトボディのMPVに求められる広い室内空間を実現するために、BMWはFF採用に踏み切った。
FR崇拝者を納得させるために、BMWはブランド初のFFの開発に力を入れた。2シリーズ アクティブ ツアラーでは、2001年からFFを導入しているMINIのノウハウを生かしながら、快適性とハンドリング性能の両立を目指して開発。
シャシーは新開発され、2670mmのロングホイールベースと、フロント1561mm、リア1562mmのワイドトレッドを採用。ステアリング系の抵抗低減、高剛性かつ軽量なボディ、低重心などを追求している。
またサスペンションは、前側にシングルジョイントスプリングのストラット方式を採用。BMWによると、FFの欠点とされるトルクステアをほとんど感じさせないよう、チューニングを煮詰めたという。後側のサスペンションは、新開発のマルチリンク。BMWは、「優れたドライビングダイナミクスを実現した」と説明している。