日産自動車の中国法人は3月4日、2月の中国における新車販売結果を明らかにした。商用車や、輸入車、現地合弁の東風日産(一部車種)を含めた2月の総販売台数は、約7万1900台。前年同月比は55.6%増と、大きく伸びた。
中国では2012年9月中旬、日本政府の尖閣諸島国有化発表に反発する大規模なデモが発生。その後、日本車に対する買い控えの動きが起きた。2014年2月の日産の新車販売が大幅な増加となったのは、前年同月が尖閣問題の影響で新車販売が落ち込み、その反動増という要因もある。
その一方、2月の中国販売では、主力セダンの『シルフィ』が好調。中国の顧客の嗜好を反映し、設計されたところに、支持が集まっている。
また、2月25日には、新型『エクストレイル』を中国で発表。現地ではSUVの人気が高まっていることから、今後の販売の増加が見込まれる。
2014年1-2月の日産の中国新車販売は、前年同期比17.8%増の16万7100台。日産は2013年、中国で前年比17.2%増の126万6200台を販売した。2014年は、前年比10.6%増の140万台以上の販売を目指す