気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年3月7日付
●新日鉄ベア実施へ、14年ぶり(読売・1面)
●HVリコール続出、技術複雑品質管理難しく、フィット・プリウス(読売・8面)
●大学の実力現場を歩く、ものづくり教育、車を開発連帯感と向学心(読売・17面)
●欧州小型車提携盛ん、共同開発でコストを削減(朝日・9面)
●リコールのフィット、納車が4月なら、増税分ホンダ負担(朝日・9面)
●トヨタ、ベア2000円以上、一時金は満額回答を検討(毎日・7面)
●アクアが首位奪還、2月国内販売5か月ぶり(毎日・7面)
●その先へ、復興日本、勇気と希望、南へ走り出す。三陸鉄道(産経・1面)
●「デイズ」2月社名別販売4位、「同床異種」合算、日産に他社反発「顧客層や使い方違う」(東京・1面)
●輸入車販売2月36%増、増税前駆け込み押上げ(日経・13面)
●インド累計販売100万台に到達,トヨタ(日経・13面)
ひとくちコメント
朝から尾籠な話で恐縮だが、どっちもどっちの言い分を、目クソ鼻クソを笑う、ともいう。そんな話が、2月の新車販売ランキングで勃発したという。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が2月の車名別国内新車販売台数を発表したが、日産自動車が三菱自動車と共同開発した軽自動車『デイズ』が2万697台となり、前月の8位から4位に急浮上したからだ。内訳はデイズが1万3395台、2月に発売した車高が高い『デイズ ルークス』が7302台。
ところが、きょうの東京によると、「業界内から波紋が広がっている」というのだ。ライバル社の言い分は「顧客層も使い方も異なる別の車種を一緒にして、なりふり構わず順位を上げようとしている」と反発。日産は「2車種とも同じ車台を使っており、車名別台数では統一した」と説明している。ちなみに、三菱自動車も『eKワゴン』と『eKスペース』を合算している。
もっとも、2月13日に発売したばかりのデイズ ルークスの2月の台数はわずか半月分で、この調子ならば「3月は合算したデイズがトップに躍り出る可能性がある」(東京)という。思えば、過去にもトヨタ自動車の看板車種『カローラ』でも兄弟車種が多いことから同じような愚痴話をライバルから聞いたことがあった。
どのように車名別の台数を申告するかは「各メーカーの裁量」だそうだ。トップであろうと4位であろうと、ユーザーはそれほど“深刻”なことではないが、こんな茶飲み話がニュースになるのは、ベスト10に7車種も入る軽自動車が元気な証でもある。