14日午後2時ごろ、熊本県熊本市内の九州自動車道上り線を走行していた車両6台に対し、上を通る市道陸橋の補修工事現場から垂れ下がっていた金属製のチェーンがぶつかる事故が起きた。人的被害は無かったが、車体の一部が破損するなどの被害が出た。
熊本県警・高速隊によると、現場は熊本市北区龍田弓削付近で片側2車線の直線区間。金属製チェーンは高速道路の上を通る市道陸橋の補修工事現場に設置された足場を固定するためのもので、長さは約3m。これが九州自動車道の上り本線に垂れ下がった状態となり、真下を通過したトラック5台と軽乗用車にぶつかったものとみられる。
6台はフロントガラスを損傷させたり、車体に傷がつくなどしたが、人的な被害はなかった。警察では工事発注者である熊本市と、工事を担当していた業者から事情を聞いている。
事故当時は補修作業が行われておらず、当日朝の時点でチェーンはテープなどを使って固定されていたという。警察では通過車両の風圧や振動で固定が緩み、外れた可能性が高いとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。