【新聞ウォッチ】ロシア、クリミア編入 トヨタ、日産など進出企業はどうなる?

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年3月19日付

●露、クリミア編入表明、大統領「露の一部」条約署名、議会批准へ(読売・1面)

●公示価格3大都市、6年ぶり上昇、全国では下落率縮小(読売・1面)

●車輸送4社、課徴金227億円、国際カルテル、公取委が命令(読売・39面)

●強制連行提訴を受理、日本企業相手、中国、訴訟拡大も(朝日・1面)

●教えて!消費税 値上げ、何がどう変わる?(朝日・3面)

●GM、175万台リコール、社内調査で新たに判明(産経・11面)

●VW、北米伸び悩み、世界販売1000万台超に壁(日経・6面)

●デンソー、初の米生産、エコカー向け基幹部品、三菱重工は中国で増産(日経・9面)

●日産の保有分全自社株取得、ユニプレス(日経・9面)

●先読みビジネス天気、自動車、高級車、増税後も快走か(日経・11面)

ひとくちコメント

ロシアのプーチン大統領が、ウクライナからの独立を宣言したクリミア自治共和国とセバストポリ特別市について、「ロシア連邦に編入する」方針を表明した。ロシア政府はクリミア側と「国家間条約」を結ぶなど、編入手続きを開始した。

きょうの各紙は1面トップで「ロシア、クリミア編入」を大きく報じている。すでに対露追加制裁に踏み切っている米国と欧州連合(EU)は、プーチン大統領の合併宣言後も新たな制裁発動は避けられず、冷戦後の国際秩序が大きく揺らぐ可能性もある。

ロシアによるクリミア編入表明を受けて日本企業も懸念を強めているという。日経によると、旭硝子はロシアに2工場を持っており、建築用と自動車用ガラスを生産する。「ロシアは重要な市場。今後の動向に注視していきたい」と伝えている。

自動車関連では、トヨタ自動車、日産自動車、も『エクストレイル』などを現地生産している。三菱自動車も『パジェロ』などが人気で、ロシアは重要な市場の一つ。「いまのところ現地で事業動向に大きな変化はないとし、ロシアに対する出張制限なども設けていない」(日経)という。

ただ、「経済制裁が強まるとロシアでの部品調達が難しくなるかもしれない」(東京)との指摘もある。ロシアが経済制裁の報復で輸入関税を引き上げることも懸念されるからだが、ロシア制裁の動きからはしばらく目が離せない。

《福田俊之》

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