マレーシア与党の業績評価、国民の多くが「乏しい」 若い世代は半数が不満=インサイダー調査

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昨年5月の第13回総選挙以来、与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)および与党連合・国民戦線(BN)所属の政治家への風当たりが強くなっている。

「マレーシアン・インサイダー」が実施した調査で、調査に回答した1,005人の半数以上が、総選挙以降のBNのパフォーマンスを「たいへん乏しい」と答え、45%はUMNOのパフォーマンスも同等に乏しいと答えた。

3月7-20日に実施された調査の回答者からは、与党が経済問題や生活費の上昇に対応することができず、リーダーシップの質の低さ、選挙公約の違反、汚職対策なども問題であるとの声が出た。
BNのパフォーマンスについては、回答者の31%のみが素晴らしいと答えた。民族別では、マレー系回答者はBNびいきの傾向があり、華人系の回答者はBNに対して厳しい目で見ていることが分かった。

年齢別では21-40歳の回答者の53%がBNのパフォーマンスに不満であると答えた。

UMNOのパフォーマンスに関して、華人回答者からは貧しいとの回答が出たが、マレー系とインド系からはUMNOのパフォーマンスについては半々との声が出た。
また、回答者の40%が生活費上昇を懸念していると指摘。24%は犯罪について、13%は汚職、11%は国家の団結、7%は雇用に関して懸念していると答えた。

ナジブ・ラザク首相に関しては、42%が満足していると回答、一方で39%が政権運営に不満の声をあげた。大臣のパフォーマンスについては、アハマド・ザヒド・ハミディ内務相に対して、マレー人回答者から満足との声が出た。他にはカイリー・ジャマルディン青年スポーツ相、ヒシャムディン・フセイン国防相、ムヒディン・ヤシン教育相のパフォーマンスに満足しているとの声が出た。
(マレーシアン・インサイダー、4月9日)

千田真理子

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