イスカンダルでの中国人投資、マレーシア航空機事件後に減速

エマージング・マーケット 東南アジア

華字紙「南洋商報」は、これまでジョホール州イスカンダル地域での投資に関心を示していた中国の投資家の中で、覚書締結まで行ったにも関わらず足踏みしているケースが増えていると報じた。

中国企業の投資の多くを不動産が占めているが、マレーシア航空(MAS)MH370便の行方不明事件が起きて後に動きが止まっているという。

消息筋によると、ダンガ・ベイですでにコンドミニアム開発を進めている大手デベロッパー、碧桂園控股有限公司(カントリー・ガーデン)を除いて、すでに覚書締結の段階まで行っている中国の不動産開発業者の間にその後の動きがみられない。MH370便の事件で中国人の対マレーシア感情が悪化しており、中国のデベロッパーが中国人投資家向けの不動産物件が売れ残るとの懸念を抱き始めているためだという。

一方、ダンガ・ベイでの30億リンギの不動産開発計画を明らかにしている、緑地集団(グリーンランド・グループ)のスポークスマンは、マレーシア投資計画が予定通り進行していると強調している。

MH370便事件以外にも、政府が打ち出した行き過ぎた不動産投機の抑制政策も中国のデベロッパーを静観させる原因になっている。ジョホール州政府は外国人が購入できる不動産価格の下限を5月付けで50万リンギから100万リンギに引き上げるとしている。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  6. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  7. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  8. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  9. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
  10. ニュル最速EVの称号を奪還へ! 『タイカン・ターボGT4 RS』は家族みんなで楽しめるポルシェに?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る