【スズキの四輪技術】プラットフォーム統合、「軽自動車ではあたりまえ」

自動車 ビジネス 企業動向
スズキの次世代軽量プラットフォーム
スズキの次世代軽量プラットフォーム 全 7 枚 拡大写真

スズキの四輪技術説明会で、代表取締役副社長 本田治氏は、「プラットフォームの共通化は、じつは軽自動車開発では典型的な手法です」と述べ、自社の次世代軽量プラットフォームについてプレゼンテーションを行った。

【画像全7枚】

スズキでは、次世代軽量プラットフォームは、環境技術のひとつとして捉えており、軽量化による燃費性能向上の取り組んでいる。そして、プラットフォームを現行の軽・Aセグメント・Bセグメント・Cセグメントを軽・Aセグメント・Bセグメントの3種類に統合し、SX4のようなCセグメントの車両はBセグメントのプラットフォームを拡張して設計するとした。プラットフォーム統合のねらいは、軽量化の他、開発コストの低減と開発期間の短縮にあるとする(四輪技術本部 副本部長 大西伊知郎氏)。

同時にサスペンションを4種類、空調システムを2種類、フロントシートフレームを3種類にモジュール化し、セグメントを越えて共用化するという。プラットフォーム本体の軽量化については、主要構造部、配置などを全面的に設計しなおし、衝突性能、剛性、強度、NVHなどを向上させつつも車両全体で15%の軽量化を目指すとした。

例えば、フロントとリアのタイヤハウス部分のメンバー・骨格部の形状を現状の段差のあるものからなめらかに流れるような形状にする。ここの段差が大きいと走行時の応力からタイヤハウス部に補強や板厚を厚くする必要があるが、なめらかな形状にすることで、補強をなくしたり薄い鋼板を利用できるようになる。また、現行でサイドメンバーからフロアへの骨格部とリアメンバーの骨格部は分離しているものをつなげ、モノコック全体がラダーフレームに載るようにする。こうすることで、骨格部の部材を減らしてもボディー剛性が保てるようになる。

これらの技術や工夫によって、次世代軽量プラットフォームは曲げ剛性で30%、ねじり剛性で30%、それぞれ向上させることが可能だという。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダの最高級ミニバンが復活か?『エリシオン』後継でアルファードに挑む
  2. フィアット『トポリーノ』、「スポーツ スペシャルエディション」欧州発表…1958年の伝説的モデルに着想
  3. 次期『ノート』が日産復活の切り札となる? 2027年登場へ、価格は約30万円上昇か
  4. スズキ『アルトワークス』復活なるか!? 軽スポーツ復権への期待
  5. 【BYD シーライオン6 AWD 新型試乗】「広い・速い・安い」この万能PHEVに弱点はないのか? 300kmを走り検証した
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. AIDVの開発にもAIを活用、日産がプラットフォームをデモ…AWS Summit Japan 2026
  3. 超高硬度クロムめっき、EV・半導体部品の長寿命化に貢献…大型量産設備をサン工業が稼働 
  4. 3000アンペアの急速充電に世界初成功、電動トラックの未来を切り開く…MAN
  5. 【日産 リーフ 新型】次世代EVのスタンダードを描いた、“スーパーエアロ”と“スーパーフラッシュ”デザイン
ランキングをもっと見る