日立化成は4月17日、子会社である日立化成(鄭州)が、中国における自動車用内・外装成形品の初の製造・販売拠点として、日産自動車の新型『エクストレイル』向けバックドアの生産を開始したと発表した。
日立化成グループは、樹脂成形品、摩擦材、粉末冶金製品に加え、鉛バッテリー等、自動車関連製品に関する幅広い事業展開を行なっている。中でも中国は、今後自動車市場のさらなる伸長が見込めるため、それぞれの製品を製造しているが、内・外装成形品についてはこれまで中国の生産拠点はなかった。そこで、中国の内・外装成形品の需要を取り込み、売上拡大を図るため、2011年5月に日立化成(鄭州)を設立し、工場の建設を進めてきた。
今回の日立化成(鄭州)の稼働により、日立化成グループの自動車関連製品の生産拠点は、日本、中国、台湾地域、タイ、シンガポール、米国、メキシコの7つの国と地域となった。同社は中国における需要を取り込み、自動車部品事業の強化・拡大を目指す。