フェラーリ・ジャパンが導入を開始する『カリフォルニアT』のエクステリアデザインには、1950年代の名車、『250テスタロッサ』の“ポンツーンフェンダー”と呼ばれる独特のフェンダー形状がモチーフとして取り入れられた。
フェラーリ極東エリア統括マネージング・ダイレクターのジュゼッペ・カッターネオ氏は、フェラーリは、デザインを含めた車両開発に際して、「実際のユーザーの声を聞き、それを反映させるようにしている」と述べる。
それと同時に、「これまでのモデルも参考にしながら、エンジンなどの構造なども含めて、何が良かったのかを考えている。デザイン面でも、エンジニアリング的な要素を踏まえたうえで、ユーザーの声を反映させている。つまり、ユーザーと一緒に開発しているといっても過言ではない」と話す。
カッターネオ氏は、カリフォルニアTで採用された、250テスタロッサのポンツーンフェンダーのモチーフについては、「モンテゼーモロ会長の意思が大きかったと思う」という。「テスタロッサは非常にアイコニックなモデルで、ベストなフェラーリといっても過言ではない。そこから、テスタロッサを髣髴とさせるようなデザインを、会長は望んだのだろう」と語り、ユーザーの声を踏まえつつ、それだけではなく、フェラーリのヘリテージも大切にデザインしていることを強調した。