信越化学、ベトナムでレアアース磁石製造

エマージング・マーケット 東南アジア

【ベトナム】信越化学工業はベトナム北部のハイフォン市にレアアース磁石の工場を建設する。第1期は2015年9月、第2期は2016年9月に完成の予定で、年産能力はそれぞれ1000トン。設備投資額は約120億円。

 信越化学はレアアース磁石の主原料であるレアアースの分離精製を行うベトナム子会社シンエツマグネティックマテリアルズベトナムを設立し、2013年に工場が操業を開始した。新工場はこの分離精製工場に隣接し、同工場から原料の供給を受ける。新工場で生産したレアアース磁石は信越化学が東南アジア諸国に展開している各工場での加工を経て、需要家に出荷される。

 レアアース磁石はハイブリッド車をはじめとする自動車用途や省エネルギー型のエアコン、ハードディスクドライブなど幅広い用途で使われている。レアアース磁石の製造工程は「焼結」と「加工」の2つの工程に大別される。信越化学のレアアース磁石の生産拠点の中で焼結工程を担当するのは福井県の武生工場の1カ所だけだったが、ベトナムに新設する工場には武生工場と同じく焼結工程を設ける予定で、同工程を複数化することでリスクの分散を図る。新工場の建設により、焼結工程の生産能力は1・5倍程度となる。

《newsclip》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  2. 21世紀史上最高の快音マシン “レクサス LFA”が復活!V12のF1エンジンを搭載したF50も登場、ホットウィールの新製品が熱すぎるPR
  3. 注目の125ccスクーター2台をガチンコ比較!「静粛」のアクシスZか?「快活」のアドレス125か?
  4. 驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
  5. 三菱『デリカD:5』18年目の大幅改良で「原点回帰」、期待されるフルモデルチェンジは? 開発責任者「デリカを終わらせてはいけない」
  6. 三菱『デリカD:5』新型発売、価格は451万円から…SUVとミニバンが融合「三菱らしさ」武器に
  7. ホンダ WN7 が初の国産EV白バイに! 2026年1月の箱根駅伝でデビュー
  8. 日産、NISMO特別モデルと フェアレディZ 改良新型を発表へ…東京オートサロン2026
  9. パナソニック ホールディングス・人事情報 2025年11月1日付
  10. 「水素エンジンバイク」に立ちはだかる障壁と、ヤマハの挑戦…開発者「環境と感動を、どちらも諦めない」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る