「米国からの調印強制はない」TPP交渉で両首脳 医薬品&ISDSなどで難航

エマージング・マーケット 東南アジア

バラク・オバマ米国大統領との首脳会談後の共同記者会見でナジブ・ラザク首相は、「わが国は自らの意思でTPP交渉に加わった。強制はされていない。マレーシアは自由貿易を信奉する」と強調した。

マレーシアは環太平洋経済連携協定(TPP)加盟の圧力を米国から受けているのでは、との質問に答えたもので、ナジブ首相は「自由貿易にはプラス面もあれば敗者も出る。不利益より利益の方が多いことをわれわれは国民に示す」と語った。

TPP交渉で難航しているのは、医薬品の特許保護期間延長、投資家対国家の紛争解決条項(ISDS)など。医薬品の特許期間が延長されると、その間、低価格のジェネリック医薬品の供給ができなくなる。ムスタパ通産相はマレーシアとして、特許期間の延長に反対する方針を明確にしている。

会見でオバマ大統領は、マレーシアでTPP反対運動があることについて「反対は米国でもある。貿易協定は交渉途中で必ず反対があるもの。しかしTPPは、雇用、ビジネス創出、機会拡大につながるもので、正しい行為と信じている」と語った。

小栗 茂

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  5. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  6. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  7. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  8. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
  9. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  10. トヨタ、新プロジェクト予告…センチュリーやダイハツなど5ブランドが参画
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る