【光岡 ファイナル オロチ 発表】光岡でしか出せない不良っぽさや恐さを表現

自動車 ニューモデル 新型車
光岡・ファイナル オロチ
光岡・ファイナル オロチ 全 16 枚 拡大写真

光岡自動車は、2001年の東京モーターショーにコンセプトカーとして出展し、その後市販化した『オロチ』の生産を9月で終了する。その最終生産仕様として5台限定の『ファイナルオロチ』を発売した。

生産を終了する理由について、ミツオカ事業部開発部課長の青木孝憲さんは、「電子デバイスである横滑り防止装置が9月から義務化になる。電子デバイスになると我々はコンピューターの管轄になるので実現が難しい。また、トヨタの3Zエンジンが生産を終了しているので、部品の供給が出来ないという物理的なこの2点が要因だ」と話す。

そして、デザイン面においても、「時代に合った素晴らしいデザインのスーパーカーがたくさん出ているので、オロチでこの先戦っていくのは少し辛い」という。

青木さんは、「我々はこの先やりたいことがたくさんあるが、(会社の)体力に合わせた商品投入しか出来ないので、オロチはこのあたりで一端終了し、新しい光岡をオロチとは別の形で表したい」と述べる。

ファイナルオロチは、初期のコンセプトを改めて表現した。具体的には、「ボディカラーの紫だ。オロチ以来軽自動車やファミリーカーでも増えていった、その紫でダーティなイメージを出したい」と説明。さらに、「オリジナルのシェイプを味わってもらいたいので、フロントリップとスポイラー。そしてタイヤ、エンブレム、内装の変更にとどめた」と青木さん。

「初期のスケッチにもあった、紫のダーティなイメージ。ナショナルブランドのスーパーカーでは難しい、光岡でしか出せない不良っぽさや恐さみたいなものを表現したのがファイナルオロチだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. トヨタ、愛知県豊田市に新車両工場を建設へ…2030年代初頭稼働めざす
  5. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る