JR北海道、江差線の運行体制構築などで基本合意

鉄道 行政
江差線は木古内~江差間が5月に廃止され、五稜郭~木古内間は北海道新幹線の部分開業にあわせて第三セクター化される。写真は木古内駅。
江差線は木古内~江差間が5月に廃止され、五稜郭~木古内間は北海道新幹線の部分開業にあわせて第三セクター化される。写真は木古内駅。 全 2 枚 拡大写真

JR北海道と北海道は4月30日、江差線五稜郭(北海道函館市)~木古内(木古内町)間37.8kmの経営を引き継ぐ第三セクター鉄道会社の安全運行体制の構築と協力内容について、書面による基本合意を締結した。

基本合意によると、JR北海道は安全運行体制を構築するため、国からの事業改善命令などに基づく必要な措置を実施。譲渡資産に対する必要な検査と修繕を、経営分離までに「確実に実施する」としている。

鉄道施設の譲渡額は16億円程度とし、施設の改修や整備、出向社員の人件費の一部なども譲渡額と同額程度をJR北海道が負担。不要資産の撤去費用はJR北海道が負担する。また、経営移管当初に限り運行管理業務の一部をJR北海道が受託する。江差線の列車が乗り入れている函館本線函館~五稜郭間については、JR北海道が三セク会社の車両と乗務員を借り入れる形で運行する。

江差線は五稜郭~木古内~江差(江差町)間79.9kmを結ぶJR北海道の鉄道路線。このうち末端側の木古内~江差間42.1kmは利用者が少ないことから5月12日(11日限り)で廃止される予定だ。残る五稜郭~木古内間は、並行する北海道新幹線新青森~新函館(仮称)間の開業に伴い第三セクター化されることが決まっている。

《草町義和》

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