日産自動車のカルロス・ゴーン社長は5月12日の決算発表会見で、2016年度までの中期経営計画「パワー88」で掲げる8%の営業利益率について「必ず達成できると思っている」と、強調した。
6か年で推進中の同中期計画は、世界での新車販売シェアと売上高営業利益率をともに8%とするのが目標。同日の会見で優先度を聞かれたゴーン社長は「利益率はコミットメントであり、シェアは相対的なものなのでターゲット」と指摘したうえで、「一番大事なのは利益率」との考えを示した。
日産は12年度から持ち分法による連結決算に変更したが、8%については計画策定時と同様に中国事業の営業利益を反映した数字とする。ただ、今期の予想では前期比で0.4ポイント拡大するものの5.7%にとどまる。それでもゴーン社長は「昨年度までのグローバルな能力増投資が14年度から(収益改善に)効いてくる」とし、達成に向けた自信を表明した。