国土交通省、過積載トラックの取締り厳罰化と大型トラックの通行規制緩和を実施へ

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国土交通省は、「道路の老朽化対策に向けた大型車両の通行の適正化方針」について公表した。

道路の老朽化対策が大きな課題となっており、道路の維持・修繕をより適切に実施していく必要がある一方で、道路の劣化に与える影響が大きい過積載トラックなどの対策が求められている。

国交省道路局では、過積載車両が国民の重要な財産である道路をこれ以上傷めることがないよう、悪質な違反者に対しては厳罰化する。同時に、社会要請でもある車両の大型化に対応した許可基準の見直し、適正に道路を利用する方に対し、許可を簡素化するなどにより、大型車両の通行の適正化を図るための方針をまとめた。

それによると、違反取締りや違反者への指導強化では、違反車両の取締りを徹底するため、自動計測装置の増設や、コードンラインを設定し、並行する高速道路と一般道路を一度に取締るなど、各道路管理者が連携した取締り、自動計測装置の設置を実施する。

違反者に対する指導強化では、基準の2倍以上の重量超過など、悪質な違反者は、現地取締りにおいて違反を確認した場合は即時告発を実施する。改正道路法に基づき違反者に対する報告徴収・立入検査の実施や、報告徴収・立入検査を拒否した場合は告発する。

通行許可の基準見直しと許可審査手続きの改善としては、バン型などのセミトレーラの駆動軸重の制限を、国際海上コンテナセミトレーラと同等の11.5トンに今年度中に緩和する。45フィートコンテナを積載する車両を始め、バン型など、セミトレーラの車両長の制限も今年度中に緩和する。

大型車両を誘導する道路の範囲を拡大し、国による一括審査を実施するとともに、通行許可審査体制を集約化して許可までの期間を短縮する。

違反実績のない事業者に対する許可期間を現行2年間から延長や、ITS技術を活用した通行経路把握による通行許可を運用して適正利用者への許可を簡素化する。

「道路の老朽化対策に向けた大型車両の通行の適正化方針」については、運送事業者や荷主などに対し、要請・指導していく。

《レスポンス編集部》

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