マセラティジャパン、“成功の神殿”を支える三本柱とは

自動車 ビジネス 国内マーケット
マセラティ・ギブリ
マセラティ・ギブリ 全 8 枚 拡大写真

マセラティジャパンは9日、2014ビジネスレビューを開催。ビジネスが非常に好調であることをアピールした。

2012年、311台だった販売台数が、2013年では491台と58%の伸びで、非常に好調であった。同社代表取締役のファブリッツィオ・カッツォーリ氏は、この達成の理由を「事業戦略である、“成功の神殿”という考えをビジネスパートナーや、ディーラーと共有しているからだ」と話す。

神殿の基礎となるものはマセラティが持っているブランド価値だ。「そこを基礎として、神殿には3つの大きな柱がある。ひとつは、ディーラーのネットワーク。そして、商品。3つ目はブランドの認知だ。この3つの柱が支えることで、顧客満足が得られるのだ。これが最も基本的な成功への道筋だ」と説明。

カッツォーリ氏は柱のひとつであるディーラーネットワークについて、「2012年、ディーラー数は15であったものを、今年の末までには22店舗に増やす。つまり2014年には7つの店舗が加わり、既に2店舗はオープンしている」と述べる。

これらの店舗は、「現ユーザーの近く、あるいは、潜在顧客の近くに存在することになる。従って、マセラティを購入するユーザーは長い距離を移動せずに、近いところで顧客満足を得ながら、マセラティを楽しんでもらえることを目標にしている」という。

ディーラーネットワークが、顧客満足を高める方策のひとつとして、デイズダウンがあるとカッツォーリ氏。これは、「修理、補修、メンテナンスの際に、クルマを使うことが出来ない期間を指す。2011年には10.8日だったものが、2013年には5日に到達した。2014年は5日未満になるだろう」とし、クルマそのものの信頼性向上とともに、メンテナンス技術の更なる向上を目指していることを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る