JR東海、気動車の安全性向上策を発表

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2010年度に導入されたキハ25形1次車。2014~2015年度に導入する予定の2次車52両には動力伝達軸落下防止枠の強化などの安全性向上策が導入される。
2010年度に導入されたキハ25形1次車。2014~2015年度に導入する予定の2次車52両には動力伝達軸落下防止枠の強化などの安全性向上策が導入される。 全 3 枚 拡大写真

JR東海は5月15日、同社の小牧研究施設などで開発を進めてきた在来線気動車の安全性向上策を発表した。本年度から2018年度にかけて導入する。

JR東海が新たに開発した在来線気動車の安全性向上策は、動力伝達軸落下防止枠の強化と減速機支え構造の変更、振動検知装置とシカ衝撃緩和装置の導入。台車や発電機などに動力を伝達している動力伝達軸は、異常が発生して落下しそうになった場合でも確実に保持できるよう落下防止枠の設置箇所を増やすとともに形状を変更する。

動力伝達軸から車軸・車輪に動力を伝達する減速機は支え構造を変更し、ナットが緩みにくく信頼性の高い構造にする。また、N700A新幹線車両に搭載した台車振動検知システムをベースにした振動検知装置を開発。台車などの状態を常時監視し、故障を軽微なうちに検知して運転台などに表示するようにした。

本年度から2015年度にかけて新造するキハ25形2次車(52両)については、これらの安全性向上策を全て導入する。また、キハ75形など既存の気動車(76両)についても本年度から2018年度にかけ、定期検査にあわせて動力伝達軸落下防止枠強化と減速機支え構造変更の改造を行う。

《草町義和》

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