【ルノー キャプチャー 試乗】高めの地上高の割に安定感のある走り…松下宏

試乗記 輸入車
ルノー・キャプチャー
ルノー・キャプチャー 全 12 枚 拡大写真

『キャプチャー』は『ルーテシア』の基本プラットホームを使って作られたSUV感覚のモデル。ヨーロッパで『ジューク』などが良く売れたことを背景に、新たに投入されたBセグメントのSUVだ。このクラスは4WDが要求されないようで、デザインはSUV感覚だが駆動方式はFFのみの設定である。

【画像全12枚】

ルーテシアに比べるとひと回り大きいボディを持つ。全長、全幅、全高、ホイールベースがいずれも拡大され、最低地上高は最近のヨーロッパ車としてはかなり高めの185mmに設定されている。厳密に言うと、ルーテシアベースというより、ルーテシアワゴンベースのモデルである。

外観デザインはルノーの最新トレンドを反映している。東京モーターショーに出品されていた『デジール』というコンセプトカーに象徴されるように、ルノーは新しいデザイン戦略を打ち出していて、キャプチャーはその流れの中でデザインされている。

ルーテシアのデザインもとても新鮮でインパクトのあるものだったが、キャプチャーのデザインもルーテシアに匹敵するくらいに良い。インテリアは上級グレードのインテンスに、着せ替えが可能なシート表皮が用意される。

搭載エンジンは直列4気筒1.2リッターの直噴ターボ仕様で88kW/190N・mの動力性能を発生し、6速のエフィシェント・デュアルクラッチ(EDC)と組み合わされる。これはけっこうおごられた仕様だ。このクラスのヨーロッパ車は3気筒が多くなっているし、トランスミッションもシングルクラッチが主流だからだ。

この仕様は走りに端的に反映されいて、エンジンが静かでスムーズに回るとともに、変速ショックの少ない滑らかな変速が実現されている。通常はECOモードを選んでゆったり走れば良い。

最も好感が持てたのは足回りだ。高めの最低地上高が設定され、やや大きめの17インチタイヤを履くだけに、乗る前には操縦安定性がどんなものかと思っていたが、実際に走らせてみるとやや硬めの味付けがなされた足回りはとても良かった。

フランス車らしい乗り心地に優れた足回りというのとは少し違って、しっかりした安定感を確保しながら乗り心地もスポイルしない、そんな感じの足回りなのだが、これがなかなか良いのだ。今回は、市街地の一般道から高速道路までいろいろなシチュエーションで走らせたが、全体を通じて不満のない走りを見せた。

試乗した上級グレードの「インテンス」には260万円台の価格が設定されている。普通に考えると価格設定はちょっと高めの印象があるものの、本国での価格を考えると日本での価格はむしろ割安な設定なのだという。また日本でも同じクラスの輸入車に比べると、4気筒やデュアルクラッチの割に安めの設定だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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