知っているようで知らない「交通事故の対処法」 国交省がパンフ8万部作成

自動車 社会 行政
国交省パンフレット「交通事故にあったときは」
国交省パンフレット「交通事故にあったときは」 全 2 枚 拡大写真

国土交通省自動車局が、事故直後の対応と支援制度を網羅したパンフレットを作成し、注目されている。

【画像全2枚】

一般的に思い浮かべる交通事故の対応とは、警察に連絡することと救急車を呼ぶことぐらいだ。しかし、それは最初の一歩で、その先には治療やリハビリ、その費用の手当て、もしかしたら後遺障害が残るかもしれない、さらに自賠責保険などの請求もあれば、場合によっては損害賠償を伴うことになる可能性もある。

自動車局保障制度参事官室がまとめたパンフレット『交通事故にあったときには』には、そのすべてが簡潔にまとめられていて、漠然と交通事故を思い浮かべていた時とは違う、より広い事故の対応を理解することができる。

例えば、一家の担い手が亡くなった場合、遺族に対する年金はどうなるのか。収入が途絶えてしまった時、資金的な支援はあるのかや、担い手に障害が残ってしまったとき、子供に支援はあるのかなどについても簡潔にまとめられている。

不幸にして事故に遭遇した場合、このパンフレットに書かれていることは体験として知ることになる。しかし、想定していない事故の当事者になった時には、その対応に追われて、それどころではないかもしれない。とりあえず、いろいろな相談窓口が存在することを知るだけでも、運転者にとってプラスにはなるはずだ。事故対応について、わかっているようでわかってないことを、このパンフレットは気が付かせてくれる。

8万部作成されたパンフレットは、損保各社や医療ソーシャルワーカー、支援専門員の団体、自治体の事故相談所などに配布された。国土交通省のホームページにも掲載されている。

国土交通省のトップページからパンフレット名「交通事故にあったときには」で検索すると、全文がPDFファイルで表示される。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 最新機種の“魅力”を解剖! カロッツェリアの「モニターレス機」なら、スマホを便利に使い倒せる![メインユニット最前線]
  2. MTのみの潔さに「ほぼ最高では?」 フィアット『500ハイブリッド』発表に国内でも注目集まる
  3. 【プジョー 208 新型試乗】新ハイブリッド搭載で、俊敏なハンドリングがより際立つ…島崎七生人
  4. 加藤製作所、新世代ラフテレーンクレーン「SL-250RV」発売…油圧伸縮起伏ジブ採用
  5. 財務省“EV狙い撃ち”…重量に応じた「EV新税」車検時に上乗せ[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る