アジア太平洋円卓会議、日中代表が激論…クアラルンプール

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

「第28回アジア太平洋円卓会議」が2日にクアラルンプール(KL)で開幕、3日午後に開催された「日中関係の再構築」と題する討議が行なわれ、尖閣諸島問題などの両国の対立を象徴するように日中の代表による激論が繰り広げられた。南洋商報が報じている。

同会議はマレーシア戦略国際問題研究所(ISIS)が主催している。

中国・精華大学国際関係研究院の閻学通 教授は、日本の三ツ矢憲生 外務副大臣の「日本が対話の門戸をいつも開いている」との基調演説に触れ、日本政府の姿勢からはそのような対話を望む誠意がみうけられないと批判。もし予め条件付きの対話をし、日中が靖国神社参拝や尖閣問題について話し合わないのであれば意味がないとした。また上海国際問題研究院の陳東暁氏は、「安倍晋三 首相や一部の政府高官の言行から判断して、中国政府は安倍内閣に誠意がないと認識している」とし、日中関係の先行きが暗い原因を安倍首相の責任だとした。

日本代表の村井友秀 防衛大学校教授は、真剣に中国と対話する意図が日本政府にないとの指摘は誤りだとし、日中緊張の背景に中国政府が国民の注意を国内問題から反らすために日本を「生贄のヒツジ」にしていることがあると指摘した。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  4. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  5. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
  6. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  7. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  8. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  9. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  10. 三菱『デリカミニ』新型、10月29日発売へ…196万4600円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る