オートレースがEV化、日本初のワンメイクレース開催へ

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公益財団法人「JKA」が、オートレースに使用する競技車両のEV化に向けて検討に入っていることがわかった。(画像はオートレースロゴ)
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競技車両にEVバイク、オートレースが静かになる!?

公益財団法人「JKA」が、オートレースに使用する競技車両のEV化に向けて検討に入っていることがわかった。

現在のオートレースの競技車両は、スズキとオートレース関連団体が共同開発した排気量600cc・500ccのエンジン「SEAR」(セア)を使うことが、競技規則で決まっている。

JKAの新たな検討は、エンジンに変わって、競技車両にモーターを使うことを検討するもので、日本初のEVマシンによるワンメイク・レースが実現することになる。

JKAは事業計画書の中で競技車両に搭載するモーターを、「早急に研究開発する必要がある」と位置付け、昨年2月にはJKA内部に「EV型競争車開発検討プロジェクトチーム」が設置された。チームには、JKAの職員のほか、選手会、関連団体、学識経験者が参加する。

EV化の検討について「騒音問題などもあり、周辺地域の理解を深めるためにも必要な未来型の開発研究」(同業務部)と、話す。

市販されているEVバイクは、排気量50cc相当のスクータータイプだ。レースに耐える高出力で耐久性の高いマシンは、国内では市販どころかレースさえ行われていない。

公営競技の収益の一部は、関連する産業への振興に使われているが、そもそもは競技車両の技術開発を通じて、産業技術力の底上げに役立ってきた経緯がある。いわば、二輪レースのEV化に、オートレースが先鞭をつけた形になる。

「JKA」は公営競技の振興団体で、競輪とオートレースの実施方法の制定、選手の出場あっせんや養成・訓練を行っている団体。毎日新聞代表取締役を務めた石黒克巳氏が会長を務めている。

《中島みなみ》

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