【ルノー メガーヌ 改良新型】ラリードライバーもうなる「最強のFF車に相応しい走り」

自動車 ニューモデル 新型車
ルノー メガーヌRS
ルノー メガーヌRS 全 16 枚 拡大写真

ルノー『メガーヌルノー・スポール(RS)』がマイナーチェンジし、6月15日に“浅間ヒルクライム”において、デモンストレーション走行が行われた。

今回のマイナーチェンジのポイントは、ルノーの新しいデザイン戦略に沿ったフロントマスクの変更で、フロント中央のエンブレムを起こして、そこからヘッドライトへ黒のラインを伸ばすものだ。この結果、ファミリーフェイスを作り上げると同時に、黒のラインの太さを変えることで、各モデルの特徴付けも可能となる。

それ以外の変更点について、同社マーケティング部チーフプロダクトマネージャーのフレデリック・ブレンさんは、「ステアリングのステッチが黄色から赤になり、シートベルトも同様に赤になった。レカロシートもダークカーボンになった」と説明。

さらに、ブレーキローターのスリットが廃された。その理由は、「昨年鈴鹿サーキットでのテスト結果で、ブレーキのコントロール性を高めるためには、スリットがない方が優位だった」という。

浅間ヒルクライムのデモンストレーションランでメガーヌRSをドライブした、奴田原文雄選手(世界ラリー選手権で活躍するラリードライバー)は、走行性能の高さを評価する。「(浅間ヒルクライムのコースであるチェリーパークラインは)タイトコーナーで傾斜が付いたカーブが多いので、インリフトしやすくなるが、メガーヌはしっかりとタイヤが接地し、しかも、LSDが装着されているので、ぐいぐいフロントから引っ張っていくような感じで、最強のFF車に相応しい走りだった」とコメント。

さらに、「タイヤグリップが良いのはシャシーの剛性が高いからだろう。ロールも少ないと思う。ハイパワーのFF車はトルクステアがありステアリングが暴れることがあるが、メガーヌはしっとりとした感じですごく乗りやすかった。路面がうねって影響を受けても、しっとりとしたステアリングフィールで、狙ったラインをトレースして行ける」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る