三菱レイヨン、米国で炭素繊維の生産能力を倍増…EVやFCV関連の需要増に対応

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三菱レイヨン、炭素繊維事業を拡大
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三菱レイヨンは、米国で炭素繊維の生産能力を増強すると発表した。

米国子会社であるミツビシ・レイヨン・カーボン・ファイバー・アンド・コンポジット(MRCFAC)が、年間生産能力2000トンの炭素繊維生産設備を既存のサクラメント工場内に増設し、2016年中頃に稼働開始する予定。新設備稼働後の同工場での炭素繊維年間生産能力は倍増の4000トンになる。

炭素繊維需要は、燃費向上、電気自動車の航続距離延長のための車体軽量化用など、産業用途を中心に拡大しており、年率20%以上の伸びとなっている。

また、米国のシェールガス開発による天然ガス価格の低下や、各国の自動車排出ガス規制強化の動きから大型トラックを中心に圧縮天然ガス(CNG)への燃料転換が進んでおり、車両に装備する燃料タンク圧力容器用途の需要が急速に伸長している。このほか、シェールガス開発を一因とする世界的な天然ガス製造・消費の拡大を背景に、大規模輸送用の大型圧力容器の需要も増加している。

このほか「究極のエコカー」として市販の本格化が見込まれる燃料電池車(FCV)の高圧水素ガス燃料タンクや水素ステーションの貯蔵タンクにも炭素繊維が使用される見込み。炭素繊維は、クリーンエネルギーの製造・使用に直結する材料として、2020年に向けて需要の急速な成長が見込まれる。

同社は、MRCFACを高性能レギュラートウ炭素繊維の供給拠点として位置付けて、北米を中心とする需要増大に対応する体制を強化する。

《レスポンス編集部》

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