ZMP、自動運転開発ツールIZAC開発…将来的に2DINサイズ目指す

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ZMP会見
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ZMPは7月2日、自動運転技術を開発するためのツール『IZAC(アイザック)』の試作機を開発したと発表した。ZMPの三原寛司技術開発部部長は「様々なタスクをワンボックスで制御可能」とした上で、将来的には2DINサイズにまで小型化したいと述べた。

三原部長はIZACについて「自動運転技術を開発するためのツールという位置づけなので、なにかひとつのことだけができるというようなものではなくて、お客様の用途にあわせていろんなことに使って頂ける」と説明。

さらに「ダイナミクスなどの制御、つまり曲がる、止まるといったリアルタイムで要求されるタスクと、大量の情報を扱うのでストレージへのアクセスや、ネットワーク、ノンリアルタイム系のタスクを、ワンボックスで制御可能というのがミソ」と強調した。

具体的には「今まではリアルタイム系のものは車に近い側に制御系があって、大量の情報を扱うものは外付けのパソコンなどで対応していたが、その間にギャップがあるとスピードボトルネックになっていた。これをインテルCore i7プロセッサーを使ってワンボックスに入れて、つないでしまうことで、より制御性が良くなる」としている。

また「自動運転には様々な技術が必要になる。センシング、制御、経路生成あるいは推定アルゴリズムなどの技術を、ZMAのノウハウとともにコンポーネントとして提供する」という。

IZACの販売について三原部長は「インテルのCore i7プロセッサーを使った試作機のテスト販売を9月からテスト販売する。パフォーマンスや使い勝手などのフィードバッグを頂きながら、2015年夏までに実際の製品化につなげる」と語った。

その上で「IZACのコンセプト自体は1世代で終わるものではなく、長く進化させていくもの。目標としては2DINサイズにしたい。カーナビのように目的地を設定すれば、あとは周りをセンシングしながら進んでいくといった、自動運転の機能が(2DINサイズに)入っていく時代になっていくと思っているので、これを1年でも早く実現したい」と述べた。

《小松哲也》

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