気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年7月3日付
●ガソリン高騰止まらず、1リットル168円、5年9か月ぶり水準(読売・1面)
●五輪へ東京駅前を一新(読売・1面)
●日産・ルノーの相乗効果4000億円、部品共有化など (読売・8面)
●米新車7年ぶり800万台超、上半期大型車が復調(朝日・8面)
●日本車中国で好調、大手3社、前年同期上回る (朝日・8面)
●山手線に新型車両、「中吊り」全廃優先席拡大 (毎日・30面)
●オリックス、小口電力参入へ、石炭・バイオマス発電2基場新設 (産経・2面)
●JR飯田橋駅カーブで隙間、転落防止へホーム移設 (東京・1面)
●エンジン革新エコ競う、ターボ、ディーゼル低燃費実現 (東京・7面)
●日EU,規格を統一、燃料電池車、医療・介護ロボ (日経・1面)
●中国・成都にクルマ工場、東風・プジョー、年産30万台 (日経・9面)
●工場内に部品会社誘致、三菱自、敷地を有効活用、岡山・水島で (日経・12面)
●トラック「安全運転を」警視庁、都内97か所で呼びかけ (日経・39面)
ひとくちコメント
社風の異なる企業同士の提携は相乗効果を生み出すのが難しいといわれているが、日産自動車と資本提携先の仏ルノーは、グループでのコスト削減などで2013年度に新たに28.7億ユーロ(約4000億円)の相乗効果があっ たそうだ。
両社が発表したもので、きょうの各紙が取り上げている。それによると、12年度が26.9億ユーロだったというから前年度比6.7%増となる。
部品共通化を進める新しい設計手法の「コモン・モジュール・ファミリー(CMF)」などで、独自で展開した場合に比べコストを抑えられたほか、グループでの共同購買も効果があったという。
日産とルノーは4月から生産技術・開発・人事・購買の4つを統合した新体制に移行。生産や開発面での相乗効果をさらに高めて、中期経営計画が終わる2016年度には年間で新たに43億ユーロの相乗効果を目指す目標を掲げている。
先の日産の株主総会では、株主からはカルロス・ゴーン社長の高額の役員報酬に対する批判よりも、同業他社に比べて「株価が低い」などと直訴する場面もみられた。4000億円もの相乗効果が日産の株価上昇にどこまで波及するのかどうかも興味深い。