MRJ、環境性能で競合機にリードか「騒音面積40%縮減、CO2排出量で20%の差」

航空 テクノロジー
三菱航空機執行役員技術本部長兼チーフエンジニア 岸信夫氏
三菱航空機執行役員技術本部長兼チーフエンジニア 岸信夫氏 全 8 枚 拡大写真

6月25日から27日、東京ビックサイトにて業界関係者を対象として開催された第25回設計・製造ソリューション展が開催された。同展内特別講演にて三菱航空機執行役員技術本部長兼チーフエンジニア 岸信夫氏が講演し、現在開発中のMRJにおける環境性能における成果に言及した。

環境性能は岸氏が「21世紀前半に通じる新世代のリージョナルジェット機のキーワード」(ほか経済性・快適性)に挙げている通り、重要な観点で、おもに少ない排出物と騒音を意味するという。

騒音に関しては、現在開発中のMRJ90は離陸時の騒音面積を同クラス機比で40%縮減させることに成功したことを発表した(オランダ、アムステルダム国際空港における三菱航空機による推算より)。

また、地球温暖化抑制と関わるCO2、NOxの削減に関して、CO2(二酸化炭素)の排出量は競合機よりも20%以上低く、NOx(窒素化合物)ではICAO(International Civil Aviation Organization国際民間航空機関)によるCAEP/6要求値の半分を達成、競合機比では20%以上低い数値を達成したことを発表した。

《北原 梨津子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  4. かつてのマーチ、新型日産『マイクラ』英国発売に、SNSでは「英国は小型車の価値を知ってる」「日本でも売りゃいい」の声
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る