2030年の世界販売台数予測、PHVの304万台に対してEVは280万台止まり…富士経済

自動車 ビジネス 企業動向
次期ボルボ XC90のPHV
次期ボルボ XC90のPHV 全 4 枚 拡大写真

富士経済は、ハイブリッド(HV)自動車、電気(EV)自動車、プラグインハイブリッド(PHV)自動車と関連部品の世界市場を調査。その結果を報告書「2014年版 HEV、EV関連市場徹底分析調査」にまとめた。

【画像全4枚】

報告書によると、2013年のHV市場は北米や欧州での販売が増加したことで、前年比4.4%増の165万台となった。米国や欧州ではPHV、EVに特化した優遇制度が展開されており、HVの投入を控える動きがみられるため、2020年頃までは海外においても日系メーカーが市場をけん引すると予想。2030年における世界市場は、2013年比3.9倍の643万台と予測している。

PHVは、EVまでのつなぎ役といわれていたが、2030年までに中大型EVを普及させるのは困難で、2030年以降もPHVの需要はあるとみられる。米国は多くの州で税額控除などがHVより手厚く、カリフォルニア州のZEV(Zero Emission Vehicle)規制に向けて自動車メーカー各社がPHVに注力していることから、2030年には100万台を突破すると予測される。PHV全体としては2030年に2013年比33.8倍の304万台と予測している。

EVは現状、カーシェア、配送向け小型バン、タクシーなどのビジネスユースが中心で、これに特化させようとする流れも一部でみられるが、欧米や中国で手厚い優遇制度があることから、市場は着実に拡大。しかし、充電インフラの整備、充電時間の長さ、走行可能距離を伸ばす次世代バッテリーの開発など、課題も多く2030年にかけても販売台数280万台と、一定の市場を形成するにとどまるとみている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. 日産ブースはマンガ文化に着想、主役は『エルグランド』新型…ジャパンモビリティショー2025
  4. レクサス『IS』改良新型、新フェイスの実車を初公開…米国仕様は「F SPORT」のみ
  5. 『ジムニー』に収納スペースをプラス! カーメイトから「ジムニー専用 助手席下収納バッグ」が発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る