【テクノフロンティア14】GPSなしの自律型電動ヘリがデモ飛行…福島第一原発の建屋内部調査に向けて

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自律型電動ヘリコプター『MS-06LA』のデモフライト
自律型電動ヘリコプター『MS-06LA』のデモフライト 全 10 枚 拡大写真

7月23日、東京ビッグサイトで開幕した『TECHNO-FRONTIER 2014』で、人の目が届かない非GPS環境下でも使用可能な世界初の自律型電動ヘリコプター『MS-06LA』のデモフライトが行われた。

千葉大学野波研究室が出展しているもので、福島第一原発の原子炉建屋内での調査を想定して製作された。GPSを用いることができない代わりにレーザースキャナやカメラを使って、自機の位置を推定する仕組みだ。

これは、水平/垂直それぞれの方向を秒間100回走査するレーザースキャナ2基により、周辺環境を3Dでリアルタイムに認識し、同時に周囲の地図作成と自機位置の推測を行うというもの。これを「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)」と呼んでいる。また、同機に搭載されたカメラからの搭乗者視点の映像を得ることも可能だ。

今回の自律飛行デモでは、ホバリング中に人が押しても元の位置に戻るなど、MS-06LAは安定した動きを披露。予定の地点に着陸し、見学者からの拍手もおこった。誰も立ち入りができない建屋内を探査し、放射線量の測定や内部の状況を把握して可視化するという任務を負った自律型電動ヘリが、未知の環境でどんな成果を上げてくれるのか。各方面から期待されている。

《嶽宮 三郎》

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