ケーヒンが発表した2014年4-6月期の連結決算は、税引前利益が前年同期比63.2%増の57億4600万円と大幅増益となった。
売上高は同1.1%増の798億0100万円とほぼ横ばいだった。四輪車用空調用熱交換器領域がタイの政情不安による市場低迷で販売が減ったものの、主要納入先であるホンダ向け中国の四輪車製品、インドネシア、インドでの二輪車製品が好調で全体を押し上げた。
収益では、労務費、減価償却費の増加があったものの、増収や合理化の効果で、営業利益は同68.5%増の61億5500万円と大幅増益となった。純利益は同96.8%増の38億9800万円だった。
4-6月期の業績が想定以上なため、中間期の業績見通しは上方修正したが、第3四半期以降、棚卸資産にかかる連結調整の影響が見込まれるため、通期業績見通しは前回予想を据え置いた。