カザナによるマレーシア航空国有化は「不可解」…マレーシア元首相

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア航空
マレーシア航空 全 1 枚 拡大写真

経営が悪化しているマレーシア航空(MAS)の国有化を通じて再建を目指すことが明らかとなった件について、マハティール・モハマド元首相はMASの再生にはつながらないとの厳しい見方を示した。ザ・スターが報じた。

マハティール氏はブログ「chedet.cc」の中で、MASの上場を廃止して私企業化するという提案は不可解であるとコメント。政府がある企業を完全に取得することは、私企業化とは言わずに実際には国有化であると指摘した。

マハティール氏はまた、カザナは現在MAS株式の70%を保有しており事実上MASをコントロールしていると指摘。残りの株式を取得して100%を保有してもあまり状況は変わらず、完全に私企業化することで赤字計上が続くこの状況がどう変わるのかと疑問を呈した。また、カザナによる企業運営について、新たに就任した役員が多額の報酬や手当、賞与を受け取ることになるとの持論を展開し、MASの経営自体を建て直すことができるのかどうかは疑問に思うと述べた。

さらに、バランスシートを頻繁にチェックして経営を精査する体制が無い限りは再生は難しく、MASは切り離す資産も多く持ち合わせていないと指摘。MASのケータリング契約を長期に渡り受注している企業は儲けている一方で、MASは赤字を計上しているとし、懸念を表明した。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  4. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  5. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  6. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  7. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
  8. 三菱の軽ハイトワゴン『eKスペース』新型、10月29日発売へ…174万9000円から
  9. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  10. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る