「馬・台FTA締結には反対」…中国大使、台湾の経済・政治攻勢にクギ

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

中国がマレーシアとの経済関係を強めているが、このほど黄恵康・在マレーシア中国大使はマレーシア・台湾自由貿易協定(FTA)締結の動きについて初めて言及。民間の交流活動については反対はしないが、政府間の交流については反対の立場を堅持するとし、FTA締結には反対すると述べた。

黄大使は、多くのマレーシア人学生が台湾に留学し、経済交流も活発だが中国が民間交流に関して反対することはないと言明。ひとつの中国政策を堅持しているマレーシア政府に感謝すると述べた上で、台湾は中国の一部であるとし、マレーシアが台湾との間のいかなる政治的交流も反対するとクギを刺した。

台湾は2003年7月、11月にそれぞれニュージーランドとシンガポールと間でFTA(各ASTEP、ANZTEC)を締結。他の国との間でのFTA締結に向けて積極的に動きだしている。

台湾駐マレーシア台北経済文化代表處の羅由中 代表は先ごろ、2003年の馬台相互貿易額が過去最高の163億米ドルに達したことを指摘。馬・台がFTAを締結すれば2020年には少なくとも300億米ドルになるとの見通しを示し、なるべく早く馬・台FTA交渉を始めるべきだと発言していた。

伊藤 祐介

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