【トヨタ ランドクルーザー70 復活】変わらないことは「信頼の証」…チーフエンジニア小鑓氏

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ ランドクルーザー70
トヨタ ランドクルーザー70 全 12 枚 拡大写真

トヨタが8月25日に期間限定日本導入を発表した『ランドクルーザー70シリーズ』。1984年に初代が登場して以来、今年で30周年を迎えた。日本では2004年に販売を終了しているが、輸出モデルとして海外での販売は継続している。

今回導入される ランドクルーザー70は、初代から細かい意匠の変更はあるが、基本構造に変更はない。しかし、2013年は海外で7万6287台が販売され、新興国を中心に需要の高いモデルである。

30年間基本設計が変わらないランクル70が、今も売れ続けている理由について、チーフエンジニアの小鑓貞嘉氏は“信頼の証”と説く。「変えないというのは、本当の信頼だ。何かを変えるというのはメーカーにとっても、世の中にとっても未知の領域に手を出すということ。信頼とは“積み重ね”であり、“変化”ではない」(小鑓氏)。

フルモデルチェンジを行なえば、それが世の中に浸透するまでは時間がかかる。“変えない”ということについて、小鑓氏はさらに「彼ら(海外ユーザー)がランクル70に求めることも変わっていない。“ずっと乗り続けられる”ということが大切で、つまりそれが信頼ということ。もし変わってしまえば、彼らにとっても今までのものが白紙となる。未体験のモノで、走破できるかどうかも分からない場所にいきなり行くというのは相当不安だ」と続けた。

そして、ランクル70が世界で信頼を得ている理由はこれだけではない。シンプルな構造故の整備のしやすさも、そのひとつに挙げられる。小鑓氏は「海外では日本のように修理工場が充実していない。例えばどこかの奥地を走り故障する。しかし、道ばたの中古車屋に不動の70系ランクルがあれば、その部品の流用で修理ができ、再び走ることができる」。続けて「オーストラリアの鉱山では365日塩水や酸性水にさらされるが、それでも稼働し続けられるのは、この整備のしやすさによるものだ」と語った。

《阿部哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る