テブラウの電子メーカーで外国人労働者が暴動

エマージング・マーケット 東南アジア

ジョホール州テブラウ第4工業団地にある電子メーカーの工場で22日、同僚の死をきっかけに外国人労働者1,500人あまりが暴動を起こし、出勤を拒否して宿舎に立てこもる事件が発生した。

宿舎の家具やガラスなどが破壊されたという。操業停止による被害も含め、損失は50万リンギに上るとみられる。

外国人労働者の多数がネパール人だったため、在マレーシア・ネパール大使館も介入。会社側と労働者の代表が話し合いを行い、▽労働契約期間を2年残して死亡した労働者への遺失利益の支払い▽勤続3年以上の者を対象とした死亡の際の1万リンギの補償金支払い▽今回の暴動の責任追求放棄▽22日の午後7時から通常のシフト労働への復帰--の4点で合意した。

死亡したネパール人労働者は1週間ほど前から体調不良を訴えていたが、胸の痛みを訴えて外部の病院で診察を受けることを希望したが阻止され、その後死亡したとみられる。会社の措置に不満を募らせた同僚のネパール人労働者らが22日午前からストライキに入り、夕刻になってから抗議活動がエスカレート。宿舎からベッドや家具などを投げ落とすなどした。

宿舎には24時間受け付けるクリニックはなかったという。
(南洋商報、中国報、星洲日報、ザ・スター、8月24日)

伊藤 祐介

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