テブラウの電子メーカーで外国人労働者が暴動

エマージング・マーケット 東南アジア

ジョホール州テブラウ第4工業団地にある電子メーカーの工場で22日、同僚の死をきっかけに外国人労働者1,500人あまりが暴動を起こし、出勤を拒否して宿舎に立てこもる事件が発生した。

宿舎の家具やガラスなどが破壊されたという。操業停止による被害も含め、損失は50万リンギに上るとみられる。

外国人労働者の多数がネパール人だったため、在マレーシア・ネパール大使館も介入。会社側と労働者の代表が話し合いを行い、▽労働契約期間を2年残して死亡した労働者への遺失利益の支払い▽勤続3年以上の者を対象とした死亡の際の1万リンギの補償金支払い▽今回の暴動の責任追求放棄▽22日の午後7時から通常のシフト労働への復帰--の4点で合意した。

死亡したネパール人労働者は1週間ほど前から体調不良を訴えていたが、胸の痛みを訴えて外部の病院で診察を受けることを希望したが阻止され、その後死亡したとみられる。会社の措置に不満を募らせた同僚のネパール人労働者らが22日午前からストライキに入り、夕刻になってから抗議活動がエスカレート。宿舎からベッドや家具などを投げ落とすなどした。

宿舎には24時間受け付けるクリニックはなかったという。
(南洋商報、中国報、星洲日報、ザ・スター、8月24日)

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  6. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  7. 八木節まつりとクラシックカーの共演…触れた、乗れた! 50万人規模のイベント
  8. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  9. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  10. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る