ドイツの自動車大手のダイムラーと、中国BYD(比亜迪)が立ち上げた新ブランド、「デンツァ」(DENZA)は9月9日、中国専用EVの『デンツァ』の生産を開始した。
デンツァは同ブランド初の市販EVとして、2014年4月、北京モーターショー14で発表。ダイムラーとBYDは2010年3月、技術提携を発表。2010年5月には、中国でEVを共同開発することを目的に、合弁会社の「深センBYDダイムラー・ニューテクノロジー社」を設立した。
デンツァは、両社の合弁会社が中国で現地開発し、中国市場だけで販売するEVに特化したブランドの名称。ダイムラーの持つ豊富な自動車開発のノウハウと、電池大手のBYDのバッテリー技術を融合したEVとなる。
デンツァは5ドアハッチバックの小型EV。5名乗りで、トランク容量は460リットルの実用的空間を備える。モーターは最大出力117ps、最大トルク29.6kgmを発生。二次電池は、蓄電容量が47.5kWhという大容量のリチウムイオンバッテリー。1回の充電で最大300km走行できる。最高速は150km/h。
9月9日、深センBYDダイムラー・ニューテクノロジー社では、デンツァの量産第一号車がラインオフ。中国市場で9月末に発売され現地ベース価格は、36万9000元(約640万円)と公表されている。