【光岡 ヒミコ クレイジータイマー 発表】上層部からダメ出しの末に完成

自動車 ニューモデル 新型車
光岡自動車・ヒミコ クレイジータイマー
光岡自動車・ヒミコ クレイジータイマー 全 8 枚 拡大写真

光岡自動車は9月10日、伊勢丹との共同企画による特別仕様車『ヒミコ クレイジータイマー』を伊勢丹新宿店で9月23日までの期間および20台の限定で販売すると発表した。消費税込み価格は599万4000円。

開発責任者の青木孝憲開発課課長は、「ヒミコ クレイジータイマーの企画にあたり30くらいの案を出したが、光岡進会長ら上層部から『型にはまった、常識的な発想でどうするのか、大手やみんながやるような仕様や企画で何が面白いのか』、と大変叱咤激励を受けた」と明かす。

また「『ヒーローになるな、ヒールになれ』という言葉をもらった。お客様が見た瞬間に驚くような発想力、遊び心、やんちゃな気持ち、これが光岡だろうということに目が覚め、それからクレイジータイマーというのが浮かんできた。クレイジーというのはネガティブなイメージではなくて、超越したクールな格好よさをクレイジーだなと表現するように、僕ら自身がまずクレイジーでこの企画を楽しみながら、このデザインに至った」と振り返る。

その上で「ヒミコ クレイジータイマーに乗ることによって、忘れかけていた子供の頃の自由な発想とか、やんちゃな発想、光岡らしさを取り戻したい、クレイジーな時間を取り戻したいということで名付けた」と述べた。

具体的なクレイジーな部分としては「まずネオンのような輝くグリーン。新宿という場所柄にも合ったカオス的な色を表現したくて、この輝くようなネオングリーンパールを採用した。通常私どもの塗装工程は手作業で3日ほどかけて行うが、このネオン感を出すのに倍の7日間かけて職人が手塗りで丁寧に塗っている。日本人ならではのまじめさ、修練さで表現できた色だと思う」と説明。

さらに「内装はシート表皮にクロコダイル調の合皮を採用した。大人の遊び心アイテムとして認知されているクロコダイルを再現して内装に展開している。それからシフトゲートのパネル、パーキングブレーキのノブに、『マクミラン』という伊勢丹さんの誰もが知っているカラー、意匠を転写して表現した。遊び心があって、ちょっとやんちゃな中にも、そういうささやかな、ちょっとかわいらしいところを持った車に仕上げている」と話した。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る