スウェーデンの名門自動車メーカー、サーブ。2012年に破産申請したサーブを買収した親会社が、従業員のリストラを発表した。
これは9月24日、現在のサーブの親会社、ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)社が明らかにしたもの。同社は、「従業員最大200名を解雇する」と発表している。
NEVS社は2012年6月、破産申請していたサーブを買収。その後、EVメーカーに転身させる計画を発表した。EV市販までの間、サーブブランドを継続させるため、2013年12月、サーブの経営破綻から2年ぶりに、サーブ『9-3』の生産を再開した。
しかし現在、サーブのスウェーデン・トロールハッタン工場では、9-3の生産を停止中。NEVS社は資金不足により、サプライヤーに部品代金を支払えておらず、部品の供給が止まったことによる。
2014年8月、NEVS社は破産法の適用を申請。そして今回、従業員を最大200名解雇すると発表した。今回のリストラは、サーブ車の生産再開が、さらに遅れる見込みとなったことを受けての対応。
NEVS社は、「提携や出資についての交渉は継続中。しかし、合意には達していない」とコメントしている。