千葉県、北総線沿線のメガソーラー事業者を募集…成田新幹線用地を活用

鉄道 行政
北総線・成田スカイアクセス(右)の線路の脇に残る、成田新幹線の建設用地(左)。このほどメガソーラーの設置場所として活用することが決まり、千葉県は設置・運営事業者の募集を始めた。
北総線・成田スカイアクセス(右)の線路の脇に残る、成田新幹線の建設用地(左)。このほどメガソーラーの設置場所として活用することが決まり、千葉県は設置・運営事業者の募集を始めた。 全 2 枚 拡大写真

千葉県企業庁は10月3日、千葉ニュータウン内を東西に横断する北総鉄道北総線・京成電鉄成田空港線(成田スカイアクセス)沿いの旧鉄道用地を活用する、大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の設置・運営事業者を募集すると発表した。

千葉県北西部に広がる千葉ニュータウンは造成時、通勤鉄道と高速鉄道を整備するための敷地が現在の新鎌ヶ谷~小室~千葉ニュータウン中央~印旛日本医大間に確保された。当初の計画では、本八幡~印旛日本医大間を結ぶ千葉県営鉄道北千葉線が通勤鉄道用地を使用。高速鉄道用地は現在の小室~千葉ニュータウン中央間を境に北総開発鉄道(現在の北総鉄道)が新鎌ヶ谷方の敷地を使用し、印旛日本医大方の敷地は東京~成田空港間を結ぶ成田新幹線が使用することになっていた。

しかし、成田新幹線は建設反対運動や国鉄の経営悪化の影響で中止。北千葉線も建設費の問題などから本八幡~新鎌ヶ谷~小室間の計画が中止された。小室~印旛日本医大間は住宅・都市整備公団が計画を引き継ぎ、現在は北総鉄道北総線に編入されている。この結果、新鎌ヶ谷駅から小室駅の少し先までは北総線の南側に通勤鉄道用地が、千葉ニュータウン中央駅の少し手前から印旛日本医大駅までは北総線の北側に高速鉄道用地が、それぞれ残された。

千葉県は、長らく空き地の状態になっていた旧鉄道用地をメガソーラーとして活用することを計画。今回は成田新幹線が建設されるはずだった高速鉄道用地に限定し、設置・運営事業者を企画提案方式により募集する。

募集要項によると、事業の実施場所は白井市武西から印西市若萩までの約10kmで、敷地面積は約17.6ha。全体の募集実施期間は10月3日から30日までで、現地説明会は10月9日、企画提案書の提出期間は10月24日から30日までとなる。千葉県は11月下旬に事業候補者を決め、2015年2月下旬以降に土地の賃貸借契約を締結する方針だ。

《草町義和》

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