【ジャカルタモーターショー14】インドのタタはアピール方法を模索中?

自動車 ニューモデル モーターショー
ビスタのカスタマイズモデル
ビスタのカスタマイズモデル 全 18 枚 拡大写真

ジャカルタモーターショーでは、インドの大手自動車メーカー、タタも大きなブースを展開。屋内ブースではジャガーとランドローバーの向かいに乗用車を並べ、屋外ではトラックやバスを展示した。

乗用車ブースで目を引いたのは、小型ハッチバック『ビスタ』をベースにした車両。5ドアハッチバックしか存在しないはずのビスタが、3ドアに変更されている……と思いきや、ドア開口部は5ドアそのまま。

これは次期モデルを示唆するような本気のコンセプトカーではなく、観衆の注目を集めるために製作したカスタマイズカー。ボディキットで大胆なイメージチェンジを図ったショーモデルだ。

ボディ側面は後部ドアだけでなくウィンドウも一部覆われているため、真横から見るとまったく別の車種に感じられる。またヘッドライトも一部覆って輪郭が変わっている。

インテリアはトリムが全面変更されているほか、後部座席を撤去して巨大なオーディオシステムを搭載。よく見れば天井の内張りが二重にされているのがおもしろい。少し前にカーデザインの世界で大流行し、定着した「レイヤード」の概念を大胆な解釈で表現している。

ビスタの隣には、SUVの『サファリ・ストーム』のカスタマイズモデルも置かれていた。こちらも樹脂製ボディキットで大胆なイメージチェンジを図っているが、開幕に間に合わなかったのかフロントグリルは部品が欠けている様子。

この2台の展示の意図を訊いたところ、注目を集めるためにインドネシア法人が展示を決めたものであって、インド側の思惑を反映したものではないという。しかしこうやって現地法人が独自にアピール方法を考えることは評価できる。

実はタタがインドネシア法人を立ち上げたのは2012年のことだとか。まだ活動実績は3年に満たず、ジャカルタの路上でもタタ車を見かけることはなかった。インドネシア市場での本格展開はまだまだこれからといったところだ。

「あっちがフューチャー・タタだよ」と言って指差した先には、発売予定の小型車『ゼスト』と、コンセプトカーの『NEXON』があった。どちらも2月のデリーショーでワールドプレミアされたものだ。ゼストはインドネシアでも見かける存在となれるだろうか?

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る