【カーオブザイヤー14】マツダ 藤原常務「末っ子の デミオ で賞をもらいたかった」

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マツダの藤原清志 常務執行役員
マツダの藤原清志 常務執行役員 全 13 枚 拡大写真

10月13日に発表された2014-15 日本カー・オブ・ザ・イヤー(JCOTY)は、マツダ『デミオ』が最多得票を獲得し、大賞に決定。『CX-5』以来2年ぶりの受賞となる。マツダ常務執行役員の藤原清志氏が、表彰式で受賞の喜びを語った。

「CX-5以降、非常に苦しんでここまで来た。デミオは変革のフェーズの中でも、我々の商品群の中でも、派手な兄貴の『アテンザ』『アクセラ』に隠れた末っ子。そのクルマが素晴らしい賞をもらえたことに感動している。

小さい車はなかなか大賞をとれないし、今の日本においては軽自動車があり、背の高いスペースの大きい車が多いという状況なので、このサイズの車で成功すると思われていない。これまでずっと貫いてきたものづくり革新とかSKYACTIVといった哲学で、その一番小さいところ(モデル)で賞をもらうというのはとても嬉しいこと。

個人的にも元開発主査だが、その時は賞をいただけなかった(笑)。12年間ずっと欲しかった。当時からデミオを担当しているメンバーも含めてこの賞を祝いたい。

とは言いながらも、今日ここで闘った競合の方たちを見て、我々にはまだまだやらなくてはいけないことがあると思った。機能的にもクルマの文化度としても、負けているところはたくさんあると感じている。今回の賞は、"がんばれ”という激励も含めていただけたものだと思う。

日本に入って来ていないが隣の国のクルマは、非常な勢いで良くなっている。そう考えると、日本車は欧米のクルマと真っ向勝負で闘っていかなければいけない。そう思いながら、CX-5以降の新しい商品群を開発してきた。今日の受賞を原動力としてもう一段上げていく、必ず真っ向勝負して勝てる車を作っていく。

また、以前CX-5で大賞をいただいた時に、”日本でのクルマ文化の成熟度を上げましょう”というお話をした。そのためにはどうすればいいか、2年間ずっと考えてきた。最近は若い人がクルマばなれといっているが、それは我々の言い訳ではないか。日本の文化はどちらかというと若い人が作ってきたが、ヨーロッパやアメリカを見てみると大人が楽しそうにクルマを作り、クルマで遊んでいる。

やはりクルマ文化を作るのは大人。今日の受賞をもって、改めてそう感じる。私はこのコンパクトカーを大人が楽しめる、胸を張って乗れるクルマにしたいと思って手がけてきた。今後もマツダは必ずそういう車を作っていく」。

《吉田 瑶子》

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