欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは10月10日、9月の世界新車販売の結果を公表した。アウディやセアト、シュコダなどを含めたグループ全体の総販売台数は、約88万1300台。前年同月比は3.0%増と、引き続き前年実績を上回った。
2014年1-9月実績を市場別で見ると、単一国としては最大市場の中国(香港を含む)が、前年同期比15.2%増の約272万台と好調。中国を含めたアジア太平洋地域では、13.8%増の約299万台を販売する。
また北米は、前年同期比1.6%減の65万3600台と減少傾向。このうち米国は、5.1%減の43万9600台にとどまった。同社は北米向けの新型SUVの開発を進めており、販売を巻き返す方針。
また欧州は、前年同期比6.4%増の約290万台と、信用不安を脱して、回復基調に。このうち、西欧(ドイツを除く)は、7.8%増の約151万台を売り上げた。地元のドイツも、6.3%増の90万9200台と好調。
フォルクスワーゲングループの2014年1-9月世界新車販売は、前年同期比5.3%増の約740万台。ブランド別では、フォルクスワーゲン乗用車部門が前年同期比3.0%増の約456万台。アウディは10.0%増の約130万台。シュコダは13.0%増の77万4100台。セアトは10.5%増の29万4000台を売り上げている。