【メルセデスベンツ Sクラスクーペ 発表】ボンネットに 300SL のイメージも…高級感を醸し出す工夫とは

自動車 ニューモデル 新型車
メルセデスベンツ・Sクラス クーペ
メルセデスベンツ・Sクラス クーペ 全 8 枚 拡大写真

メルセデス・ベンツ日本が発表した『Sクラスクーペ』のエクステリアは、高級感を出すために様々な工夫が凝らされている。

ダイムラー社乗用車エクステリアデザイン統括のロバート・レズニック氏によると、「サイドから見たときに、Aピラーの付け根からフロントストラットまでの距離(“プレステージャスメジャーメント”という)が長くなるほど、高級感が感じられるのだ」と話し、Sクラスクーペではこの長さを出来るだけ長く取られた。

また、「キャビンやクリーンハウス(の重心)を全体的に少し後ろにし、ガラスエリアを少し小さくした。また、ベルトラインを高めて、ルーフを少し低めることで、後輪駆動らしさを強調している」という。「もちろん座ってみると頭の上のクリアランスは十分に確保できている」と述べる。

そして、「フロントボンネットのラインやパワードームなどは、『300SL』のイメージだ」とレズニック氏。

サイドにはドロッピングラインというメルセデスベンツの特徴的なキャラクターラインが入っている。このラインは、後ろに行くにしたがって下がっていく。その理由は「5mを超える長いクルマなので、このラインがないと重く見えてしまうと同時に、入れることで、スリークでスポーティな印象を与えている」と説明。

リアのナンバープレートの位置がこれまでのリアコンビランプの間から、バンパー下になった。メルセデスではあまり採用されなかったものだが、「スポーティなクルマとセダンとを区別するためのもの。今後、スポーティなクルマのナンバープレートの位置はバンパー下に組み込んでいく」とデザインの傾向を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る