【BMW 2シリーズ アクティブ ツアラー 発表】キドニーグリルが持つ3つの役割

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BMW・2シリーズ アクティブ ツアラー
BMW・2シリーズ アクティブ ツアラー 全 8 枚 拡大写真

BMW『2シリーズ アクティブ ツアラー』のキドニーグリルは、全高を低く見せるため背を低く、幅を広くデザインされているが、それ以外にも2つ機能がもたらされた。

BMW AG BMWエクステリア・クリエイティブ・ディレクターの永島譲二さんは、「キドニーグリルを中心として、各エレメントが放射状に広がるようにまとめられているのだ。これはキドニーグリルを強調するという意味がある」と話す。

つまり、「キドニーグリルはBMWの象徴なので、例えばボンネットのプレスラインやヘッドライト下のラインも含めてグリルを強調して、グリルが押し出されるような形にデザインされているのだ」という。

また、「このボンネットのプレスラインは、十分にボリューム感のある3次元的なスカルプチャーになっているが、これはボンネットの下にあるエンジンのパワー感を見た目からも表そうという意図が込められている」と述べる。

BMWの象徴であるキドニーグリルには、もうひとつ、重要な役割がある。それは空力だ。「非常に小さいがキドニーグリル上部に黒いリップがついている。これは数センチで空力がかなり変わる部分で、フロントからの気流を上面に多く送るためのものだ」と永島さん。

そのほか、「ルーフライン後端のスポイラーや、テールランプからバンパーに入るハードなラインが入っているが、後ろに続く乱流の距離を短くして、空気抵抗を減らす役割をしている」とし、その結果、「Cd値0.26という空気抵抗係数を達成。これはこの大きさのクルマとしてはトップレベルだろう」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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