【ボルボ S60/V60 ポールスター】ハルデックス製4WDは理論上「0:100」も…レース技術などふんだんに

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ボルボ S60ポールスター
ボルボ S60ポールスター 全 16 枚 拡大写真

ボルボ・カー・ジャパンが発売している『S60/V60 ポールスター』は、ボルボのオフィシャルレースパートナーである、ポールスター社と共同開発したコンプリートカーである。

これまでもポールスターのエンブレムを装着したクルマはあったが、それらはエンジンのコンピューターチューンなどに留まっていた。しかし今回は、「ターボやインタークーラー、トランスミッションの制御も変更され、更にハルデックスの四輪駆動システムのトルク配分も変えている」と話すのは、同社コーポレート・コミュニケーション部の相良賢一さん。

通常モデルのトルク配分はフロント寄りのセッティングだ。しかし、このポールスターでは、「ESCをオフにして、トランスミッションをスポーツモードにすると、ハルデックスのプログラムは、より後輪寄りのセッティングに変更される。あくまでも理論上であり、このような特別な状況になることはまずないだろうが、前0:後100まで可変可能になる」と相良さん。因みに、「通常のモデルが前80:後20くらいのシチュエーションの場合でも、ポールスターで前述のモードを選択すると50:50くらいになる」という。

また、「スポーツモードを選択することで、電子制御式エギゾーストフラップ付の専用のエグゾーストシステムの排気フラップが開閉することで、抜けの良い乾いた排気音に変化する」と述べる。

このモデルは全世界750台限定で、日本にはそのうちS60ポールスターが30台、V60ポールスターが60台割り当てられている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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