イスラム教徒にもイスラム教で不浄な生き物とされるイヌに触れ合って貰おうという初のイベントが19日、セランゴール州バンダル・ウタマの「ワン・ウタマ・ショッピングセンター」新館前のセントラル・パークで開催された。
ゴールデンリトリバーやシェパード、ポメラニアンなどが触れあいのために持ち込まれ、好奇心をそそられた800人以上のイスラム教徒が訪れた。非イスラム教徒も含めて1,500人あまりが訪れたという。
非政府組織(NGO)がイスラム教徒の犬への理解を深めて貰おうと実施したもので、主催者にはマレー・イスラムも参加し、セランゴール州イスラム宗教評議会(MAIS)の認可も得て行われた。獣医師や動物愛護団体、イスラム学者らによるパネルも開催され、犬に対する接し方などの知識が披露された。参加者からはイベントを歓迎する意見が多く聞かれた。
犬への知識が不足していることからイスラム教徒の視覚障害者の間で盲導犬の導入が進まなかったり、イスラム教徒の運転手の無理解により盲導犬の乗車が拒否されるケースが度々報じられている。