BASF デザインファブリーク東京、自らの商材をもとに“意味的価値”を提案

自動車 ビジネス 企業動向
BASFジャパンオートモーティブ日本デザインファブリーク東京エグゼクティブエキスパートの田中井俊史氏
BASFジャパンオートモーティブ日本デザインファブリーク東京エグゼクティブエキスパートの田中井俊史氏 全 8 枚 拡大写真

BASFは、ドイツに次いで2番目となる「デザインファブリーク東京」を同社横浜イノベーションセンター内に設立した。

BASFジャパンオートモーティブ日本デザインファブリーク東京エグゼクティブエキスパートの田中井俊史氏は、「我々の位置づけは、工業デザイナーやエンジニアと、我々のお客様である、最終製品を生産するメーカーの間を取り持つ触媒のようなものだ」と話す。

その中でデザインファブリーク東京は、「素材とデザインに関わるようなアイディアを提供するデザインプラットフォームという役割がひとつ。もうひとつは、我々は素材メーカーなので、素材のことはよくわかっている。そこで、その素材に関するノウハウを提供する場だ」という。

また、「デザイナーやエンジニアと我々の顧客であるメーカーとが素材で結び付く、マッチングプレイスの場。ここにきて素材を見てもらうことで、うまくつなげる役割ができたら嬉しい」と田中井さん。

そして、「素材ライブラリーを通じて実際に見て触って、そこからイマジネーションを膨らませて、新しい用途開発につなげるという役割を担っていきたいと思っている」と述べる。

デザインファブリーク東京のターゲットは自動車産業だ。「BASFはこれまでも自動車の機能的価値は提供している。この機能的価値とは数値で測れるもの。例えば、動力源や、軽量化の提案、騒音や振動対策などだ。そこに加えて、デザインファブリーク東京は、意味的価値を提供する」。田中井さんは、「クルマは“総合芸術作品”だと思っているので、その中でも造形や色、素材、仕上げ、触感、香りを含めた数値では測れない意味的価値の提案を通じて、価値創造をしていきたい」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る